表示システム及びウェアラブル機器

特開2015-210580

 

特許の概要

 従来、ウェアライブ機器として、ヘッドマウントディスプレイが知られています。表示システムは透過型で公演される舞台に対応した字幕情報を表示することにより、ユーザの視界において舞台と字幕情報とを融合させる表示システムとして知られています。透過型のヘッドマウントディスプレイのように、ユーザの前方視野を確保した状態で、ユーザの視野に情報を表示する機器は、ユーザが他の作業をしながらでも表示する情報を確認でき便利です。しかし、車両の車室内で利用される場合、車両がウィンドシールドに表示する情報とウェアライブ機器が表示する情報とが、ユーザの視野に混在する状況が発生します。この状況は好ましい状況とはいえなく、ユーザの利便性が損なわれる可能性があります。
 特開2015-210580は、この課題を解決できるウェアライブ機器、及び共に用いられる電子機器からユーザへの情報表示に関する新規技術を供給することを目的とした特許です。

 

*当社では、本特許の実用化をご検討いただける企業様を募集しております。

 

 

特許のポイント

 

  • 表示システムは、両機器の表示動作によって、ユーザの視野に無秩序な情報表示がなされることを抑制でき、ユーザに対して理解しやすい情報表示を両機器を通じて行うことができる。
  • 表示システムは、表示面がユーザの視野に映る場合、特定種類の情報を両機器の内、一方の機器のみに表示でき、いずれに情報を表示させるかは、情報の種類毎に、予め定めておくことができる。
  • 制御手段は、判定手段により表示システムを制御することによって、表示する情報の種類、表示位置及びタイミングの少なくとも一つを電子機器の表示、両機器の表示動作によって、ユーザの視野に無秩序な情報表示がなされることを抑制できる。
  • 表示を禁止する方法は、表示デバイスをOFFにする方法を挙げることができる、また、目立たなくする方法としては表示物の輝度、明度若しくは彩度を下げる等により表示を薄くする、又は、表示物をぼかして表示する方法がある。
  • 各手段の機能は、専用のハードウェア回路で実現、ソフトウェアによって実現してもよい。

 

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第一実施形態


周辺施設の案内情報に関しては、案内を契機にユーザが周辺施設に立ち寄ることが可能なタイミングで案内情報を表示できるように、車両の移動速度、案内施設と車両との位置関係に基づき待機時間を設定することができる。

事故発生の危険性を通知する情報に関しては、車両の移動速度、事故の危険度、事故の推定発生時期に基づいて、一時表示対象の情報が価値を有する時間よりも短い時間に、待機時間を設定することができる。また、運転状況に関する情報は、車載機器から取得できる。

 

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第二実施形態(重複情報)


重複情報に関して、これを車載機器に表示させるか、ウェアラブル機器に表示させるかは、ユーザが選ぶことができ、利便性の高い表示システムを構築できる。
重複情報は夫々の表示先を設計段階で定めておくことができる。



第三実施形態(切替処理)


ユーザの視野においてウェアラブル機器による表示情報及びヘッドアップディスプレイによる表示情報が混在することにより、無秩序な情報表示がユーザに対して行われることを抑制できる。
表示する情報の輝度、明度及び彩度の少なくとも一つを下げることにより、情報表示をユーザに対して目立たなくする又は薄くすることができる。



第四実施形態(位置調整処理)


ウィンドシールドにおける拡張表現表示を、ユーザの視線や頭部の位置に合わせて適切に行うことができる。

 

第五実施形態(運転支援処理)


夜間等の視野が悪い環境において、車両乗員に対して、ウェアラブル機器を通じて、道路形状が分かり易く表示することができ、ウェアラブル機器を車両の安全に有意義に役立てることができる。

 

第六実施形態(眩惑対応処理)


外光により眩しくてユーザが認識困難な情報がウィンドシールドに表示された場合、この情報の表示先をヘッドアップディスプレイからウェアラブル機器に変更することができ、眩惑の影響を受けにくくでき、対応することによりユーザに対して好ましい情報表示を行うことができる。

 

第七実施形態(衝突回避処理)


ウェアラブル機器が備えるカメラを用いて車両の衝突回避行動を実現することができる。

 

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