人工の生体組織を体内で形成する装置

生体組織の代替物製造装置

WO 2014/109391

 

特許の概要

従来、心臓弁、血管、関節等の生体組織に異常がある場合、生体組織を人工の代替物又は他の生体から取得された代替物で置換する手術がなされてますが、患者の体外で製造された人工の代替物が、開腹手術等の、侵襲性が比較的高い手術によって患者の体内に設置されています。そのため、患者の社会復帰に十分な機能を有する人工心臓弁が設置できない可能性があります。
WO 2014/109391は、所望の形状に近い形状を有する代替物を生体内で形成することができる装置を提供することを目的とした特許です。

 

*当社では、本特許の実用化をご検討いただける企業様を募集しております。

 

特許のポイント

 

第一局面
 生体組織の代替物製造装置は、生体内に挿入されて、流動性を有する硬化性物質を生体内送り込む部と、送り込まれた硬化性物質の流動性を体内で低減させることで生体組織の代替物を成形できる。

  • 所望の形状に近い形状を有する代替物を、生体内で成形することが可能となる。

  
第二局面
 生体組織の代替物製造装置は、送り込み部のノズルから吐き出された硬化性物質に電磁波、放射線又は超音波を照射することで、流動性を低減させる。そのときノズルが吐出を行う位置、方向、タイミング、又は照射を行う位置、方向、タイミングのいづれか一つを記憶、3次元形状に基づいて制御される。

  • 代替物を所望の3次元形状に容易に成形することができる。


第三局面
 生体組織の代替物製造装置は、生体内に挿入され、送りこまれた後、流動性が低減する硬化性物質を送り込み、流動性が低減する位置を調整することにより、成形でき、お送り込み部と成形部との協働によって成形されるため、高い自由度で設計できる。

  • 所望の形状に近い形状を有する代替物を、生体内で成形することが可能となる。


 


ポイント①
代替物製造装置を使用して、人工心臓弁を患者の心臓弁輪に設置する。
・生体内に流動性を有する硬化物質を送り込み、成形に必要な程度の穴が生体表面に開けられればよく、手術の侵襲性を低減することができる。
・その穴からは入れることのできないような大きさの代替物も生体内で成形できる。

 

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ポイント②
代替物製造装置と併用して、患者周囲にX線照射部と撮影部を角度を変えて配設される。(成形ヘッドのX線照射部は省略)
・患部の撮影用に使用される照射部をX線硬化成分の硬化用に使用できる。そのため、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。

 

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ポイント③
人工心臓弁の成形に成形用袋を使用し注入口よりX線硬化成分を注入することができる。
・成形用袋は、小さく収縮されカテーテル等を用い侵襲性の低い方法で 患者の心臓に挿入X線硬化成分を注入、外部からX線を照射、人工心臓弁が成形される。

 

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ポイント④
代替物製造装置を使用して、生体血管に対するパイパス用の人工血管を容易に成形できる。
・血管壁にレーザー光線を照射、血管壁に穴を開けながら生体血管に挿入その後、レーザー光硬化成分がノズルから吐出され内面と係合される。成形ノズルを抜出しながら、血管壁の穴内部、その後血管外側と成形を進め、成形処理完了となる。

 

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ポイント⑤
代替物製造装置を使用して
・動脈瘤の内部に充填されてその動脈瘤の形状を維持する樹脂、及び、ステントを容易に成形することができる。
・骨にひびが形成された箇所に、骨の代替物プレートを成形することができる。
・嚥下障害を患った患者に、痰の排出等を補助する部材を成形することができる。

 

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